第2章 黄金時代

北海道からの長旅からかえってきた・・・やはりまだうまくひけない・・・
他人の射を見ていると非常に簡単そうに見えるのだが・・・実に難しい・・・
思うようなところに矢が飛ばず苦戦した・・・とかいてたときもあった・・・
まだまだ改善の余地があったから一日30本以上を目標に練習した・・・
このころ・・・僕は弓道の楽しさに徐々に引かれていった・・・
そして・・・誰よりも長くたくさん一生懸命練習するようになっていた・・・
これが短いそして栄えていた黄金時代の幕開けである・・・
その頃は立射の練習をしていてとても緊張したのを良く覚えている・・・
基本的に左下に飛びやすく離れは下に出ていた・・・
ある自主練習の日に20/60という高的中を記録した・・・
顧問はこれを見て結構驚いたらしくどうなったのか?とたずねた・・・
このときその場には先に的前に上がっていた・・・
時期部長と・・・副部長となる
何某がいた・・・とりあえず軽く
「的にあたるようになった」
といった・・・というより緊張していてそうとしか
言いようがなかったといったほうが正しいかもしれない・・・
わけのわからぬ答えに笑いを飛ばされながらもとにかく中った・・・
当時の目標を高く羽分けに設定した・・・
カキ氷はメロンに限ることがわかったのもその頃である・・・
翌日某市立高校まで雨の中練習試合にいった・・・自信はあった・・・
一立目・・・初めの一手で一気に中白束中!
皆中を思わせるような勢いだったと当時の友人
TAXIは熱くかたった・・・
しかしあろうことにその後全ての矢を抜き結局初めの2中のみに終わる・・・
このとき最後の立の的中した人はきょうしゃの参加権を得たのだが・・・
このときは全然あたっていなかったはずの
罠師二代目が結構残った・・・
しかーし奇跡は起こった8/23県東部での練習試合・・・
ところでどうやらこのあたりから自分は
すまだ
と呼ばれるようになった・・・由来はかなり不明であるがなぜか瞬く間に広まった・・・
それはそうと・・・この日の立は市民大会に出場する三人団体で
俺の立はおなじ中学出身の三人でおれは落ちとなった・・・
このときの目標は一立4中・・・即ち一周り一中である・・・
ここでその日の的中は1・2・1・2と結構善戦していた・・・
極めつけは
という友人が皆中リーチしたことであった・・・これは大きかった・・・
このとき勝負をしていたので負けるわけにはいかなかった・・・
ここでなんと早々
初皆中を出してしまう・・・すごいぞ・・・おれ!
しかし所詮はやけで顧問には運が良かったと軽くあしらわれる・・・
しかしこれにより・・・羽分けを達成し大きな自信となった・・・
その後顔を払いながらもよく練習して市民大会当日を迎えた・・・
立が早かったせいかいきなり仲間の不在に気づいた・・・しかしもう遅かった・・・
初めての大会はたった一人でしかも道場の一番後ろでうつ羽目になった・・・
結果確か○○××だった気がした・・・まあ動揺していたから仕方がない・・・
と・・・こんな感じで羽分けをすることができた・・・
この時点では仲間は結構羽分けをしていたのだが次で数がへった・・・
ここでも何とか羽分けに成功・・・なかなか緊張してきた・・・
最後の立がやってきた・・・最後の一本を残して現在5中だった・・・
最期の一本はスクロールしながらも的に入ってくれた・・・感動した・・・
こんな具合で市民大会は
羽分けで個人戦出場の獲得権をえたのだった・・・
座射にも慣れ始めてきたこのごろ夏休みの練習は幕を閉じたかに見えた・・・
実は八月上旬に部内で花火をやっていて・・・結構楽しめたのだった・・・・
結局とつ前の雨に見舞われて途中で退散してしまったが・・・
二学期が始まった・・・いよいよ本格的な練習が始まった・・・
威勢が良く最高の的中音が出た・・・すさまじかったようだ・・・
中りはちょっとばらけたようだ・・・新人戦が近づく・・・校内大会があった・・・
この日は1・3・2・2とそこそこのあたりだった・・・楽しかった・・・優勝できた・・・
新人戦が近づいてきた・・・なんとここにきて調子が急降下!!
記録によれば引きが小さく体の引きが足りないとのことだ・・・
師、いはく
「夏休みすぎから伸びが消えた」と・・・
更に馬手がつぶれ初め大不調に落ち込む・・・原因は馬手の親指のむき・・・
審査が近くなったから並行して所作の特訓をした・・・そして・・・
そのとき歴史が動いた!!
審査で一本中ったのに一級がもらえなかった・・・そんな馬鹿な・・・
最近からの流れから言って中ったのが不思議だったが・・・しかしなぜ?・・・
果たして射が悪かったのだろうか?この時は自信は満々だった・・・
WING罠師二代目あさってのジョーは一級だった・・・
微妙に
「なぜ二代目が!?」と思ったりもした・・・
なぜなら彼はこの頃はあまり良いとはいえなかったからだ・・・
なんともいえない無常感とともにバスで帰る・・・次の日は数学の一斉・・・
過去最悪の点数を取って自分を見失う・・・
しかし徐々に徐々に調子を取り戻していき・・・秋季大会モードに入る・・・
市民大会本戦も無残に散ってしまい・・・のこすはこれしかなかった・・・
実はこの頃から数学の補習者若干名とともに朝れんをはじめていた・・・
立の練習では13中をチームで出せて勢いに乗っていた・・・
しかし当日ある人間が道場のかぎを定位置においておかなかったために
試合直前練習ができずその日の結果は散々となった・・・
事実翌日またまた皆中を出した・・・既に五回目だった・・・
この大会が終わって・・・微妙に長く停滞期が続いた・・・・
審査は
即中しなければ一級をもらえないなどと考えていたらしい・・・
今思うとありえないことだ・・・しかしその効果か当日束中した・・・
今思うと相当無駄な的中だったと思う・・・後に回せばよかった・・・
この審査を転機におれの
短い黄金時代はあっけなく幕を閉じた・・・・
校内大会で16射皆抜けするなどありえないことが多々勃発した・・・
しかしそれにめげず射て射て射まくった・・・こうしてこの一年は幕を閉じた・・・
ああ・・・懐かしき黄金時代・・・
ここで引退しておけば
どんなに幸せだっただろうか・・・
しかしその時はそんなことは
微塵にも思わなかった・・・
l第2章 黄金時代 完

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