エピローグ

時は流れて感動の引退スピーチ
座席順からして自分が言うのも最後かと思いきやそうでもなかった・・・
これで感動を持ち出すわけには行かなかったので適当にその場を治めた・・・
多分次のようなことをいったのだろう
「お久しぶりです(これは受けねらいだな・・・)
J.Mです・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
もはやよく覚えていないが・・・
本音はこうだ・・・
(まさかこの弓道部がここまでのぶかつだとは思わなかった・・・
常識という常識は通じないしおまけに封建制度が残っている
今までにどれほどの苦労と悲しみ・・・涙を流したのだろう・・・
たぶんこうなることをはじめから知っていたらこの部に入ることはなかった・・・
何度も何度もあきらめそうに・・・自分に負けそうになった・・・
だがそんなとき・・・先輩、仲間や後輩たちに影で支えられたりしながら
ぎりぎりのところを乗り越えることが出来た・・・
だからそんな今ではいい経験をしたし
かけがえのない仲間たちに出会えた事をうれしく誇りに思う・・・
ひとつのことにこんなに打ち込めたのは初めてだ・・・
ここにきたからまわりを見る視点がまったく変わったのだと思う・・・
最近の風潮はそれほど厳しくやらないでやや適当な感じがするが・・・
この部活はすべてが違った・・・まったく息を抜くことが出来ない・・・
正直な話修羅場だ・・・
たしかに本当に弓が好きでなかったらやっていけない・・・
時にはそう感じることもしばしばあった気がする・・・
後輩にアドバイスすることは何もない・・・
スベテを感じて・・・モノにする・・・
挫折にぶつかることも多々あると思う・・・
自分の場合はほとんどが挫折だったといっても過言ではない・・・)



時が流れて引退射会練習しないであたるはずがない・・・
練習してても当てることが難しいからだ・・・
そして・・・


すべてが終わり・・・
すべてが終わった・・・
長く・・・つらくもある・・・楽しくもある・・・
三年間だった・・・
ありがとう・・・(涙)



J.Mの弓矢物語 完


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