松島


松島は我々第一の目的にして、

乗りし路線間違うを恥ず。

松島駅より吹雪のなかを入て、

行くこと三里、

会場の海岸をみつけし。

島々の数を尽して、

欹ものは天を指、

ふすものは波に匍匐。

あるは二重にかさなり三重に畳みて、

左にわかれ右につらなる。

牡蠣雑炊あり殻焼きあり、

試食コーナーがごとし。

松の緑こまやかに、

枝葉潮風に吹きたはめて、

屈曲おのづからためたるがごとし。

其気色えう然として、

美人の顔を粧ふ。

牡蠣に混じり、

牛タンやたこ焼きの店もありけり。

無料の牡蠣料理、

いづれの人も食欲をふるひ牡蠣をたべ尽さむ。

 人々つヾきて一里になりたる列也。

会場には殻焼き、雑炊、

まんじゅうなど有。

又、

テントの木陰に歌を歌ふ人稀々見え侍りて、

雪など打けふりたる会場の寒きに負くることなし、

いかなる人とはしられずながら、

先なつかしく立寄ほどに、

日海にうつりて、

昼前のながめ又あらたむ。

コンビニに戻りて地図を求れば、

漫画を立ち読みしそれを買い、

吹雪の中に旅するこそ、

あやしきまで妙なる心地はせらるれ。

松島や牡蠣がおいしい満足だ   おれ

 友二人は口をひらいて食わんとして休まず。

彼らを待つ時、

休憩堂、

あまたの観光客あり。

友二人、

牡蠣の殻焼きを食る。

券を買いて、

このひの観光とす。

且、

J.M・Nが睡眠あり。

 十五時、松島海岸駅に着。

その後二十分後、

我ら三人出駅して乗車、

帰仙の後解散す。

其後に、

友人Nの希望に依て、

TSUTAYA寄りて、

pray(飲み屋)を探し、

六時成就の夕飯とはなれりける。

彼prayはいづくにやとしたはる。


おしまい